パラレルワールド・ラブストーリー

ざっくりネタバレ

といっても、ストーリーをしっかりと理解できていません。
ですので間違ったことが書かれている可能性はたぶんにあります(防御線)

まず物語は、現在である本筋と過去であるSceneによって構成されている。
現在の方はバイテック社に入社後の話。。
過去の方はバイテック社入社前の研修機関MACでの話。

時系列で言うと、
序章

Scene1~LAST SCENE

本筋

今の生活に違和感を覚え、過去を紐解いていくというストーリー。

簡単にまとめるとこんなかんじ↓

主人公の敦賀(つるが)と足の悪い智彦は小さい頃からの親友。

彼女も出来て、記憶改編という発明もしノリノリの智彦くん。

智彦の彼女に惚れ、なんとか自分の物にしようとする敦賀くん。

そんな折、記憶改編の非擬態だった篠崎くんが脳死状態に!!

篠崎くんを救うため必死で研究を進める智彦くん
彼女を寝盗ることに成功した敦賀くん

篠崎くん回復の手がかりとなるべく、
また寝取られた彼女を忘れるべく、
さらには親友との仲を壊さぬべく、
自ら脳死状態を選んだ智彦△。

そんなストーリーにいたたまれなくなり、自分の記憶を改編する敦賀くん。

そして本筋へ。。。

本筋の主人公は正しい記憶を取り戻すことに一生懸命で、
過去の主人公は麻由子を手に入れるために一生懸命です。

とても自分本位の主人公ですね( ´_ゝ`)

以下、てきとうに感想。

バイテック社は敦賀に何をしたかったのか

バイテック社の目的は智彦が敦賀に渡したデータを入手することのはず。
そのために敦賀を常に監視していた。

しかし関係者を遠ざけるのはなぜ??
智彦の親にしても研究所にしても麻由子にしても、過去のことに感づかれそうになると隔離する。
どちらかというと記憶を取り戻して欲しいはずなのだが、その手助けとなるはずの人物を執拗に遠ざけさせている。

自分の力で記憶を取り戻さなければいけない、みたいなことを言っていた気もするが、結局は片桐さんだったり篠崎彼女さんだったり他人が影響しているわけなのですが。。。

智彦の手紙を捏造しているあたりから、記憶を戻させないようにしている気もする。

敦賀はなぜバイテックを邪険に扱うか

バイテック社の陰謀により自分の記憶が改変されていると感じた敦賀くん。
それならばバイテック社に対してのこの態度も理解できる。

しかし、記憶を取り戻した後も須藤に対する態度が邪険なままだ。
記憶を改編させたのは敦賀本人だろうが!
しかも自分がつらい思い出から逃げるために!

智彦の言うとおりに写真立てを変更していればすぐに見つかったはずのデータだったのだから、
むしろ逃げまわってた自分を詫びるべきだろう(`・ω・´)

パラレルワールドか?

パラレルワールドというタイトルのせいで最初に混乱が生じた
本筋とsceneストーリが同時系列別世界なのかと思って読んでしまった。
どっちが本物の世界なのか?とかいろいろ妄想しながら読むのは面白かった。

すぐに、パラレルワールドではない!と気付かされるわけなんですがね・

Scene

sceneストーリーは過去の記憶である。
本筋では敦賀の第一人称が「俺」であるのに対して、Sceneでは「彼」と表記されている。
ストーリー中にも会ったが現在の敦賀が過去の自分を眺めているイメージだと思う。
この後、自分がどう行動するかも分かっていて、それでも止めることができない。

いわゆる回想シーン。
主人公が記憶を失ったタイミングで過去を回想しているのだ。
なのでおおまかな構造でいえば、すべては同一時間軸でのストーリー。
でちょいちょい、主人公が回想シーンに浸っているわけです。

序章が逸品?!

いろいろなレビューを読んでいると「序章が素晴らしい」という感想がとても多い。
主人公と麻由子の出会いのシーンである。
平行して走る山手線と京浜東北線で毎日お互いの存在を確認し、お互いに目を合わせ・・・

まったく共感できねぇヽ(`▽´)/

残念ながらないんですよ、わたくしにはそんなシャレオツな経験が。。。

しかしながら、序章でハードルが上がったのは確かです。
これからどんなパラレルワールドが展開していくのかとワクワクしました!
ここで期待値を上げすぎたのは自分の失態といえます。

序章もその後の本編と同様に本筋とSceneに分かれていますが、序章は現在と過去という構図にはなってません。

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